今まで当たり前のように工事着工前に行われていた地鎮祭ですが、
いつごろから執り行われてきたのかを知りませんでしたので調べてみました。
地鎮祭という建築儀礼の始まりの時期は、実はよくわかっていないようで、
地鎮祭に関する最も古い記録は「日本書紀」だそうです。
西暦690年、持統天皇の在位していた時にはすでにその記述があり、
鎮め祭らしむ儀式が行われていた、ということが記され、
土木・建築などに伴う祭として行われていたとされています。
少なくとも、1300年以上前には行われていたようです。
地鎮祭が実際に建築儀礼として認められ、広く普及していったのは、
江戸時代後半になってからだと考えられているそうです。
地鎮祭とは、家を建てる土地の神様に、土地の利用を許可してもらうよう
祝い鎮める儀式のことをいいます。
また、その土地上に建てる建物の工事の安全と家の繁栄を祈願する儀式でもあります。
正式には、「とこしずめのまつり」とも呼びます。
地鎮祭は、土地購入後、家を建てる工事着工前に執り行われるものですが、
この地鎮祭、必ずしもする必要がないようで、
実際に地鎮祭をしない建築会社さんもたくさんあります。
しかし、いくら時代が移り変わっているとはいえ、
変えていいものと、変えてはいけないものがあるのも事実で、
このような伝統的な儀式は大切にするべきだと私は思います。
これからも、施主様に喜んで頂ける地鎮祭になっていければ良いなぁ、と思っております。